症例4::38歳 女性
臨床所見:検診で胸部異常陰影 胸部CTで右肺に1cm大のsolid tumorみられる pro GRP 53.9
材 料:気管支擦過
【細胞像】 壊死性の背景に、大小の集塊状および散在性に腫瘍細胞を認める 腫瘍細胞は中型~大型でN/C比が高く、ライトグリーンに淡染する狭い細胞質を認める。核は類円形~卵円形が多く、クロマチンは増量しているものの細顆粒状で強い凝集は見られない。また核縁の肥厚は見られず、小型だが複数個不整形の核小体が認められる。鋳型状の配列は少数みられるが、特徴的な配列とされているロゼット状配列や柵状配列は明らかではない。Large cell carcinomaも考慮されるが、小細胞癌と類似した核の所見を示しておりLarge cell neuroendcrine carcinomaが最も考えられる所見である。
【組織像】 腫瘍は充実性で、壊死を伴った胞巣状の増殖を示している。細胞は大型で、胞体はやや広く細胞境界の明瞭な多稜形である。核は類円形でしばしば明瞭な核小体が見られる。胞巣の辺縁では柵状の配列も見られるが、neuroendcrine tumorに特徴的とされているロゼット状や柵状の配列は明らかではない。核分裂像は多数みられる。分化傾向が明らかではなくLarge cell carcinomaとの鑑別が必要になるが、免疫染色でNSE(+),chromogranin(+),synaptophysin(+)となりLarge cell neuroendcrine carcinomaと 診断された。
【病理組織診断】large cell neuroendcrine carcinoma